株式会社茂広組は、鳶職(とびしょく)という日本の伝統的な建築技術の粋を伝える「鳶・土工技術集団」でございます。鳶1級技能士(国家試験)資格保持者を、社内に約60人抱えます。
日本では、江戸時代には火事になれば素早く駆けつけて大屋根の上で纏(まとい)を振りかざし、消火活動にもつとめる勇敢な花形職業でした。テレビ時代劇でお馴染みの棟梁や火消し役が、鳶職の始まりです。
われわれ茂広組の鳶職たちは現在でも、高い建築物の最上階へ上り、クレーンで吊り上げられた鉄骨や資材を巧みに組み建てていきます。そうして公共建築物や住宅を完成させております。われわれ鳶職たちは日本人の暮らしを永遠に支えていく上で絶対になくてはならない、鍛え抜かれ磨き抜かれた技能を必要とされる職業である、と自負しているところです。
「愚者、愚に生きる」――という言葉があります。才走ったことを考えたり小賢(こざか)しく立ち回ったりせず、愚直に物事を進める、という意味ですが、茂広組の社員たちはこれまで愚直に働き、世間さまに温かく見守られて、今日に至りました。

